若い人の栄養と高齢者の栄養は違う

ガン治療に必要な栄養は、その人の年齢によっても異なります。50代、60代ぐらいのまだ若い人は、ガンになるとどうしても治療が最優先になります。手術でガンを取りきれなかった場合や転移した場合には、抗ガン剤治療や放射線治療を続けることになるわけです。

そのため主治医が「治療中は栄養が摂れなくても当たり前」と考えていると、ものすごく衰弱してしまいます。痩せて、免疫力を失って、風邪をひいただけでもボロボロになってしまいます。

そのような人でも対処法はあります。まず点滴で栄養を入れて、すぐに口腔ケアをして、食べるための準備をします。大抵の人は味覚障害がありますから、亜鉛や鉄をはじめとするミネラル、ビタミンもきちんと投与して、食欲がわくようにもします。もちろんタンパク質やエネルギーも重要です。そうやって栄養管理をしていくと、やがて口から食べられるようになって、回復して社会復帰していく人が かなりいます。

ただ、若い人は余力があるので生き延びられますが、高齢者で同じことが起こると間に合いません。ですから医師には「栄養を入れるとガンが大きくなる」などと間違ったことを言うのはやめて、正しく勉強をして、ガン以外の正常な組織を守るような栄養管理をきちっとしてもらいたいと思っています。ガン以外のところを守るような栄養管理をしてもらえたら、若い人も高齢者も、もっと幸せに人生を生き切ることができます。

高齢者の場合は、一般に進行は概(おおむ)ね ゆっくりです。そのままにしておいても、ガンとともに寿命を全うできるケースが少なくありません。ガンの種類によって異なりますが、たとえ80~90歳になってガンが見つかったとしても、特に自覚症状もなく、普通にご飯が食べられていたら、慌てて侵襲の大きな手術や抗ガン剤治療などをすることは控えめにしたほうが良いことがあります。出来る限り侵襲は抑えて、タンパク質が不足しないように気を付けながら、普通に栄養を摂れれば、余計なことはしないほうが良いことも多いのです。

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