呼吸障害と栄養障害は悪循環する

呼吸障害は、肺が直接障害されて起こる場合と、他の病気が原因で間接的に障害されて起こる場合とがあります。直接障害には、細菌やウイルスによる肺炎、誤嚥性肺炎、人工呼吸器による肺胞への圧力のかけすぎ、薬物の煙の吸入、放射線によるものなどがあります。間接障害には、敗血症や敗血性ショック、胸部以外の多発性外傷、急性膵炎によるものなどがあります。

COPDは、肺が直接障害されて起こる呼吸障害の1つで、喫煙、受動喫煙、大気汚染、職業上の粉塵(ふんじん)や化学物質などによって起こります。これまで慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれていたもののほとんどが、COPDに含まれます。

原因が何であれ、気管支や肺が炎症を起こすことによって、気管支壁がむくんだり、痰などの分泌物が大量に出て気道をふさいだり、肺胞が壊れて酸素が取り込まれにくくなったりして、呼吸が苦しくなった状態が呼吸障害です。

呼吸が苦しいと、一生懸命息をします。不足した酸素を補うためや二酸化炭素を排出するためですが、いわば走った直後のような状態で、呼吸筋を激しく動かしてハアッ、ハアッ、と息をするわけです。呼吸が苦しいと食欲が低下したり、熱気や湯気で簡単にむせたりして、あまり物が食べられません。そのため栄養が不足して、体力が落ち、呼吸筋が細って、更に呼吸が苦しくなるという悪循環に陥ります。

また、栄養障害に陥ると免疫機能も低下しますから、肺炎などの感染症にかかりやすくなります。感染症にかかれば当然呼吸障害は悪化し、更に呼吸が苦しくなり、物が食べられなくなって免疫機能が低下します。悪循環が、ここでも起こってしまうのです。

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