ガンで入院しても、ガンで亡くなる患者は2割だけ

ガン患者の8割近くが、ガンそのものではなく感染症で亡くなっています。

感染症には、食べ物などが誤って肺に入ったことで起こる誤嚥(ごえん)性肺炎、血液へばい菌が入ったことで起こる敗血症、カテーテルからばい菌が入ったことで起こるカテーテル敗血症など、様々なものがあります。

では何故、8割ものガン患者が感染症にかかり、しかも亡くなってしまうのか?

一言で言えば、免疫機能が低下しているからです。そして免疫機能の低下は、栄養障害によってもたらされます。

栄養障害とは、栄養素のバランスが壊れることによって起こる代謝障害です。代謝とは、生命維持活動に必要なエネルギーを作ったり、筋肉などの組織を作ったりするために、私たちの体内で起こる生化学反応を指します。

したがって、栄養障害に陥ると生命活動全般がうまくいかなくなり、身体の様々な機能に支障が出ます。免疫機能もその1つで、栄養障害に陥ると免疫機能が低下して、健康な人なら何ともない弱い菌ですら感染してしまったり、いったん感染すると回復できずに亡くなってしまったりするのです。

では何故、ガンが進行することで、栄養障害が引き起こされるのでしょうか?

余命1ヶ月程度と思われる方たちは、ほとんどがガリガリに痩せ細っているか、パンパンにむくんでいるかです。つまり、ほとんどの方は中等度以上の栄養障害に陥っているのです。

この栄養障害が、ガンによって引き起こされたのであれば、免疫力の低下も、それによって罹(かか)った感染症も、死も、結局はガンが原因です。しかし、栄養障害の原因が、ガンでなかったとしたら?

東口高志氏が2003年に、余命1ヶ月程度と思われる患者108名を対象に実態調査をしました。
すると、ガンが進行したせいで栄養障害に陥っている人、すなわち適切な栄養管理をしても これ以上よくならない人は、わずか17.6%だけでした。残りの82.4%の人たちは、不適切な栄養管理が原因で、栄養障害に陥っていました。

つまり、適切な栄養管理をすれば、栄養障害から脱し、免疫力も上がって、感染症で亡くなったりせずに済むはずでした。ガンとともにではあっても、本来の寿命が尽きるまで、それなりに元気で生きられる可能性のある人たちだったのです。適切な栄養管理を受けた人たちは、感染症ではなく、ガンそのものによって亡くなります。その最期は、とても穏やかです。

それにしても、入院患者が栄養障害になるようなことが、一体なぜ起こるのでしょうか?

「病院なんだから、患者に合わせてきちんと管理された食事が出されたり、栄養が投与されたりするのが当然でしょう?」と、疑問を持たれた方が多いと思います。ところが、そうではないのです。何故かと言うと、栄養管理は医療とみなされてこなかったからです。

一般的には、病院なら栄養管理は出来て当たり前のように思われていますが、実は医学教育では、栄養管理は数年前まで全く教えられていませんでした。ところが、栄養のことは自分の毎日の食事のこととして経験があるために、なんとなく分かっているように錯覚している医療従事者が多いのです。

さらに、日本では昔から栄養軽視の傾向があります。そのため、患者や痩せ細ったり弱ったりしても、それを病気や手術のせいだと決めつけたり、あきらめてしまったりしているのです。

特にガンの場合は、「栄養を入れるとガンが大きくなる」という間違いを、医療従事者でさえ信じていることが多々あります。皆さんも、そう聞いたことがあるのではないでしょうか?

しかし、これは重大な間違いです。ガンは、栄養を入れようが入れまいが、大きくなるときは大きくなります。しかもガンは、炎症性サイトカインと呼ばれる物質を放出し、人の身体をまるで溶かすようにして、栄養を集めながら大きくなっていきます。ものすごい勢いで身体から栄養が奪われるわけで、栄養を摂らなければ、あっという間に栄養障害に陥っていまうのです。

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