老化を防ぐために新鮮なミトコンドリアを増やすことが重要

ミトコンドリアは平均してひとつの細胞に300個から400個存在し、その総数は1京個(1兆の1万倍)。体全体でミトコンドリアがどのくらいあるかというと、体重の1割はミトコンドリアではないかといわれています。

特にエネルギーをたくさん使う細胞ほど、ミトコンドリアの数が多く、1分間に60回から70回拍動している心臓の筋肉細胞には、ミトコンドリアがびっしりとついています。ちなみに心臓は、24時間で約10万回拍動している体の中で一番よく動いている筋肉です。

運動を欠かさないという人は別ですが、40歳前後から徐々に筋肉量の減少傾向が見られ、その傾向は加齢に伴って加速化していきます。とくに高齢者においてはその速度はますます高まり、1年で5%以上の減少率となる例もあります。この現象を「サルコペニア」と呼びます。そして80代になると筋肉の量が20代の約半分になってしまいます。当然、筋肉が減れば、ミトコンドリアも減っていきます。

ミトコンドリアにはエネルギー源をつくる働きだけでなく、障害を受けた問題のある細胞を自然に死滅させる働き「アポトーシス」があります。このアポトーシスが働かなくなると、取り除かれるはずの細胞が居座り、体にたいへん有害な事態を引き起こします。ガンなどもその例といえるでしょう。

ミトコンドリアを増やす、正確に言うと分裂させるには運動が有効です。運動にはエネルギーが必要ですが、このエネルギーを生産しているのはミトコンドリアです。運動をすると、エネルギーが消費され、足りなくなってきます。そこで、ミトコンドリアも自らを増やしてエネルギー不足に対応しようとします。こうしてミトコンドリアが増えていきます。いざというときに役立つ予備のミトコンドリアを増やすわけです。新鮮なミトコンドリアほど、その活動が活発になります。

老化とは細胞が本来の機能が果たせなくなって衰えていくことです。この老化した細胞を自然に取り除くために、新鮮なミトコンドリアを増やすことが重要となります。

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