ナトリウムと塩素について

最も身近なミネラル

様々な料理に使われている塩を食べたとすると、ほぼ全量が「ナトリウム」と「塩素」になって、速やかに体内に吸収されます。つまり、人間は塩を食べることでナトリウムと塩素を摂っているということ。塩は「塩化ナトリウム」と呼びます。

汗や涙は少ししょっぱいですよね。体には塩が含まれているからなんです。成人の体内にはナトリウムとして約100g含まれています。

体内に入った塩は、その98%は尿として排泄されるのですが、長期間塩分を摂り過ぎると、むくみや血圧上昇を招いて、生活習慣病を引き起こす原因になります。

ナトリウムと塩素は体の水分調節を行っており、細胞と細胞の間にある細胞間液や、体内を巡る血液の量をコントロールしています。“塩分の摂り過ぎはダメ”と、かなり悪者扱いされていますが、人体には欠かせないミネラルなんです。

いい塩梅(あんばい)が料理をおいしくする

ナトリウムと塩素を体に摂ることができる塩。日本で使うようになったのは三千年ほど前、縄文時代末期といわれています。狩猟をして暮らしていた頃は、肉食動物から主に塩を摂っていたのですが、農耕が始まり、主食が米やヒエなどの植物になったことで、体の塩分不足が起きたのでしょう。いまや、塩は立派な調味料。

調味料といえば、料理用語で“さしすせそ”は聞いたことがありますよね。「さしすせそ」は“砂糖、塩、酢、醤油、味噌”。料理、とくに和風料理をするときに調味料の加え方順です。いつも食べている料理は これら基本の調味料で味付けされていて、しょっぱいと感じる味を担当しているのが塩なんです。醤油、味噌にも塩は含まれていますよ。

また、塩は味付けだけでなく、素材のうまみや甘み、水分を引き出したり、腐敗防止、酸化防止など調理に役立つ働きもいっぱい持っています。塩ゆでや塩もみ、魚を焼くときの ふり塩など料理の下処理でもよく使いますし、実にいろいろな形で塩には お世話になっています。

“料理上手は塩上手”といわれるほど、塩加減は微妙なものです。塩が強過ぎるのも少なすぎるのもダメ。いい塩梅(あんばい)を目指したいですね。そうすれば料理がおいしくなるだけでなく、体の具合もほどよく、いい健康状態が保てるってわけです。

ナトリウムは高血圧の敵?

ナトリウムは水分調節のほかに pH(ペーハー)の調節もしています。人体の pHとは体の中の水分の性質がアルカリ性か、酸性のどちらかに傾いているかを示します。人体の基本は弱アルカリ性で、強い酸性に傾くと呼吸困難になってしまいます。これを細かく調整する役目も担っています。

ところで塩分を摂り過ぎるとどうなるでしょう。血液など体液の濃度が濃くなって、一定の濃さに保つために、体が水分を欲するのです。そうすると体液の量が増えて血圧が高くなり、更に体液を尿として排泄する機能を持つ腎臓にも負担がかかります。結果的に、むくみや高血圧、腎臓病、心臓病を引き起こすことになります。

特に高血圧の人は塩漬け、塩を使った発酵食品、濃い味のもの、外食をなるべく避けましょう。塩を減らして、酢やレモン汁の酸味で味付けするのもいいですよ。

逆に塩分が不足するとどうなるかというと、激しい運動をして大量の汗をかいたときのことを思い浮かべてください。脱水症状(口の渇き、吐き気、頭痛など)、食欲不振、立ちくらみが起きたりします。

上手に塩を取り入れ、いろいろな食材を均等に食べるのが一番ですね。

ナトリウムを摂り過ぎると・・・

一般的な食生活では摂り過ぎる傾向にあります。ナトリウムの過剰摂取は高血圧などの生活習慣病の原因となるほか、胃ガンのリスクも高めるといわれています。

ナトリウムを多く含む食品

  1. 即席中華めん(非油揚げ) 85g・・・2295mg
  2. 中華スタイル即席カップめん(油揚げ) 80g・・・2160mg
  3. 食塩 小さじ1/2=3g・・・1170mg
  4. 生ハム 3枚=45g・・・990mg
  5. 梅干し(塩漬) 1個正味=10g・・・870mg
  6. 真イワシ(丸干し) 2尾=50g・・・750mg


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